2020年2月22日~23日
参加者:村岡(報告)
タチトラ、ウルトラマラソン部の村岡です(^^)
今回、「小江戸大江戸200km」というウルトラマラソンに
出場してきましたのでレポートします!
今回、現在のコロナウイルス騒ぎの影響により
「こんな時にマラソン大会に参加するなんて!」
という意見をネット上で散見することも多く、モラルの観点から
参加しない方が良いのではないか、ととても悩みました。
それでも悩んだ結果、やはり挑戦したい!という気持ちには勝てず、
参加を決意しましたが、今回はいつもレースで着ている
チームジャージは、チームに迷惑掛けたら嫌だな、と思い
着ないで出場するつもりでした。
一応、大会に参加することをチームに報告したところ、
会長から「是非着て走って!」とエールをいただいたため、
スタート間際に急遽タチトラジャージに着替えてスタートしました。
今回、このタチトラジャージ、そして会長にいただいた言葉、
さらにチームメンバーの応援が本当に力になりました。
で、
この大会をざっくり説明すると、川越から荒川沿いに北上して寄居あたりまで行き、川越街道で
戻ってくる小江戸91㎞、
川越から川越街道で池袋まで行き東京巡りをし、荒川土手を走ってから川越バイパスで川越に戻る大江戸115㎞、
その両方を走る小江戸大江戸200㎞(正確には206㎞)のコースがあり、
さらに小江戸大江戸のあとで川越バイパスを往復する230㎞という4つのカテゴリが行われます。
私は今回小江戸大江戸200kmに挑戦。自身の最長記録に挑みます。
スタート前にリストバンドが配られ、それを計測器にタッチさせる事で計測が行われるシステムで、スタート開始で全員が計測器にタッチ。小江戸と小江戸大江戸の選手が同時スタートで一人ずつタッチします。小江戸大江戸だけで450人ほどが時間をかけてタッチしますが、これから走る時間を考えたらまあ誤差みたいなもんです。
スタートしてすぐに小江戸と呼ばれる、川越市街を通ります。とても風情のある街並みで少しテンションが上がりますが、すぐに終了。その後はただの道を通り、だんだんと田舎へ。。。
気が付くと荒川の土手、見渡す限りの畑、まさに映画「翔んで埼玉」の世界でした(笑)
どこまでも続く田舎道を6分30秒/km~6分後半/kmくらいのペースで進みます。
この時は同じく小江戸大江戸に出走しているラン仲間と一緒に走り、
くだらない話をしながらなんとか飽きずに走ることができました。
(途中、くだらなすぎて腹筋が痛くなることもありました)
50㎞を過ぎたあたりで7分/kmあたりまでタイムが落ちましたが、それまで並走
していたラン仲間はまだ元気。タッタタッタと進んでいき、あっという間に
見えなくなってしまい、そこからは一人旅になってしまいました。
エイドは大体10㎞~20㎞間隔で用意されており、そこで足りない場合は
コンビニ等で休憩を入れます。私はトイレが結構近いので、エイド以外にも
コンビニを使いながらゴールを目指します。
朝8時にスタートし、夜8時、12時間強でスタート地点の川越に戻ってきました。
これで91㎞。小江戸のランナーはこれでゴールですが、私はこれから残り115㎞。
ここではエイドでカップメンや無料マッサージ等があり、マッサージは順番待ちに
なる可能性が高いので、真っ先に予約をしてから、カップ麺をもらいます。
通常はここで着替えをしてリフレッシュする人が多いですが、私はタチトラジャージ
一択なので特に着替えは無し。スマホやガーミンの充電をするくらいで、
ラーメンをすすり、マッサージの順番を待ちます。
5分くらい待って、順番が来たのでマッサージを受けたところ、めちゃくちゃ痛い!
91㎞走った後だから当然かもしれませんが、少しの刺激でも「あー!」とか
「うぅー!!」という声が出ます。親父さんも喜んでぐりぐりやってきます(笑)
そんなこんなでマッサージで少しはすっきりしたものの、ここまで91㎞も走ってきて、
この疲労状態でさらに115㎞も走ってゴールするなんてとてもイメージできません。
「ここでやめればそのまま荷物を持って、お風呂に入って帰れるなぁ。。。」
という気持ちが出てきますが、なんとか振り払い、大江戸に向けて再スタート。
実際、ここでやめてしまう人は多いらしいですが、なんとかリタイヤは免れました。
ここからは次のエイドまでは39㎞。フルマラソンほどの距離は遠すぎる(笑)
川越から山手通りまで行き、中野坂上を過ぎるまではエイドがありません。
しかも川越街道は何の見どころもなくひたすら長い。。。(30㎞弱)
ただし、公式エイドではないですが、有志の方々で私設エイドをしているところが
いくつかあるので、私設エイドとコンビニを活用しながら進んでいきます。
走りながら、時々信号待ちでスマホをチェックすると、タチトラのメンバーが
応援メッセージを送ってくれています。
それをチェックしたり返信しながら、少しずつエイドまでの距離を減らしていきます。
そして、長かった第一セクションを終え、エイドに到着ーー!
ここではエイドをしてくれている中にもラン仲間がいました。
カレーやたこ焼きを出してくれ、おかわりもしておなか一杯!
ここにきても胃腸は元気。ウルトラ(と山)は胃腸が命です。
今年は小江戸で気温が高かったこともあり、胃腸のダメージでリタイヤした人が
多かったそうですが、私は最後まで内臓は元気でした。
さて、ここからは東京観光セクション。
都庁~国立競技場~東京タワー~皇居~勝どき橋~浅草寺
と、チェックポイントの写真を撮りながらめぐります。(ゴール後、写真確認あり)
ここまでで22時スタートの大江戸115kmのランナーにいっぱい抜かれましたが、
大江戸のランナーはみんなまだまだ元気。「東京タワー綺麗ー!!」とはしゃいでいますが、
こちらはすでに20時間以上走ってるわけで、魂が抜けかかっている状態。
東京タワーを見てもなんとも思いません(笑)
そして、ナイトランも終わり朝を迎え、今度はスカイツリーに到着。
これで160㎞くらい。残り45㎞ほどで、ようやくまともな距離になってきました。
ただ、ここまでくるとペースが遅すぎてなかなか進みません。
コロナ騒ぎのお陰で人が少ない浅草寺を過ぎ、東大前を過ぎると
後は何の面白味もない道をただひたすらに走り続けることになります。
王子を過ぎ、高島平を過ぎると荒川の河川敷に出ます。
ここまでくると残り30㎞もないですが、この日はとにかく風が強い!
砂埃もあがり、前が見えない状態で目も痛い。
向かい風に体を預けながら、なんとか走ります。(というか歩く)
よろよろと10数キロ、なんとかたどり着いた秋ヶ瀬エイドでは、
強風のせいでテントが壊れ、青空エイドになっていました。
ここまでくると残り10キロちょっと。ここまでくればゴールは間違いない。
頑張れば34時間以内にゴールができそう。
制限時間は36時間なので、別に34時間以内にゴールする必要もないですし、
決して速くタイムでもないですが、何かしら目標が無いとモチベーションが
保てないので、とにかく34時間切りを目標にし、よろよろと走ります。
走るといってもそのスピードはカメのよう。よろよろしすぎてお散歩のおばさんに
話しかけられるほど(笑)。
「昨日の朝からもう30時間以上走ってるんですよ~~~」
なんて愚痴りつつも、ゴールを目指します。
ここからは、ゴールの方から走ってくる選手もいます。
206㎞走ってから、秋ヶ瀬エイドまでを往復する、230㎞の選手です。
200㎞走って、そこからまた再スタートするなんてヘン○イすぎる。。。と思いながらも、
すれ違う人全員とエールを交換、それを力にしてあと少しのゴールを目指します。
そして、スタートから33時間36分、、、、
とうとうゴール!!!
なんとか206㎞、走ったり歩いたりもしながらチームジャージをゴールに運ぶことができました。
そして、ゴール後は有料(2000円)だけど、またマッサージをしてもらいました。
親父さんが私のことを覚えてくれていて、また強めのサービス。死にそうでした(笑)
そんなこんなで本当に辛かった思い出ばかりの小江戸大江戸でしたが、
また来年も、、、
と思っています。
是非皆さんもいかがでしょう(笑)
[追伸]
数々のマラソン大会が中止になる中、開催の決断をした大会事務局の方々、
私設エイドの方々、そして励ましあって共に進んだ選手達、
そしてそして、リアルタイム速報をチェックして、応援メッセージをくれたチームのみんなの
お陰でゴールまで走ることができました。
本当に感謝です!!!!